Three body problem

曇天・曇天・また曇天。太陽が見えない日々。 気温も低くて、長袖を着る始末。夏はどこに行ったんだろうかと嘆いていたら、太陽が出てこないまま蒸し暑さだけが増してきた。嫌な夏の感じ方だ。 今日ようやく、週間天気予報に晴れマークが出てきた。来週から…

僕が暮らさなかった町

TSUTAYAで、前から気になっていた漫画を借りた。 それでも町は廻っている(1) (ヤングキングコミックス) 作者: 石黒正数 出版社/メーカー: 少年画報社 発売日: 2013/11/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 2005年に連載開始、2010年…

リターン・オブ・ザ「本格」

しばらく前の週末。部屋の掃除をした後、息抜きにiPadで漫画でも読むかと「少年ジャンプ+」を開いたら(ジャンプだけでなく無料漫画もたくさん読めるアプリ)、『屍人荘の殺人』のコミカライズ連載が始まっていた。そういえば聞いたことがある……去年話題に…

閉塞するもの

絶不調で使い物にならなかったMacBook Airが、なぜかこのところ調子が良い。前はスリープすると50%くらいの確率でクラッシュしていたが、それがほとんどなくなった。理由は謎。正直、買い換えは経済的負担がつらかったので、うれしい。 そういえば、今使って…

MTジムニーに乗りたくなる漫画

令和初日から休日出勤だったが、今日からまた休み。 朝、クルマを1時間走らせて散髪に行った。「短い方がいいっすよ絶対」と勧められたので、「じゃあ」と言ってお任せしたら、頭の両サイドがすごく涼しい感じに。鏡の中の頭が見慣れない。 まだ昼前だったの…

変わる/変わらない?

またまた間が空いてしまった。 ブログを更新するエネルギーがなかなか溜まらない。Hatena Blogの「記事を書く」をクリックしようとしても、手が止まる。やる気がないというか無気力というか、病んでいるのかもしれない。 さて、春になった。土曜日、近所の公…

終わった漫画家の終わり

ずいぶん久しぶりに、福満しげゆき先生の漫画を読んでいた。 福満先生の漫画をよく読んでいたのって、いつ頃だったっけ?と思い、ブログを検索すると、10年前の記事がヒットした。カフェでニヤニヤしながら、福満先生の『うちの妻ってどうでしょう?』を読ん…

『君の話』(三秋縋)

作者の三秋縋(みあきすがる)は、最近若い人に人気の気鋭の作家らしい(おっさん的な認識)。まったく知らなかったのだけど、友達から最新作を貸してもらった。 君の話 作者: 三秋縋,紺野真弓 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2018/07/19 メディア: 単行…

『変身のニュース』

10月初め、何も予定がない雨の休日。部屋にいるのも飽きて、外に出た。とりあえず、吉祥寺に出てみるか……と電車に乗ったはずが、三鷹でなぜか特快に乗り換えてしまい、そのままビューンと中野まで運ばれた。 ホームに降りてしばらく呆然としていたが、ふと、…

『我らコンタクティ』

田舎の町工場の青年が、ロケットを自作して宇宙に打ち上げる漫画。 と書くと、「夢も希望も失っていた青年がふとしたきっかけで宇宙に目を向け、奇跡的に有能な仲間たちの助けを借りてロケットを打ち上げるサクセスストーリー!」みたいな話に思えるけど、全…

『極夜行』

数年前、探検家の角幡唯介氏が北極圏で活動しているというエッセイを雑誌で読んだ。グリーンランド滞在中に国外退去処分を食らい、計画が大幅に狂ったと書かれていて、なんだか大変そうなことになっているなと思っていたが、その延長線上にどんな冒険を計画…

「すべてがFになる」アニメ版

Amazonプライムビデオの導入で、家に居ながらにして映画でもドラマでもアニメでも好き放題見られるようになったのに、レンタルビデオ屋で3年前のTVアニメを借りて見ていた。 このアニメ版「すべてがFになる」。制作が発表された2015年当時、すごく気になって…

欲望の資本主義

先日、NHK BSで放映していた『欲望の資本主義』という番組。世界の気鋭の経済学者や投資家にインタビューし、グローバル化やAIの進化などの新しい社会状況を踏まえて、資本主義とは何か?を問いかける内容だった。 とても刺激的な内容だったので、もうちょっ…

再読 − フィリップ・K・ディック『死の迷路』

ディックのSF小説にハマったのは、大学生の頃だ。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』から始まり、市民図書館に置いてあった文庫本を片端から読んでいった。 高校生のときに愛読していたのは、レイ・ブラッドベリだった。あの暖かい幻想と狂気の世界に魅せ…

本を持ち帰る

2年前に手術した右膝の経過観察と筋力測定を行うため、病院に行く必要があったので、実家に帰ってきた。今回もクルマにて、片道400kmのロングツーリング。 せっかくクルマで帰ったので、かねてからの懸案だった本の引き上げをすることにした。実家を倉庫代わ…

『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ)

カズオ・イシグロは、好きな作家だ。 でも好きだからこそ、読めないという現象が起きる。読み始めた後、読み終わるのが寂しいから、ちびちび読むというのは誰でもあると思うが、それを通り越して、そもそも読み始めるのがもったいないというアホな境地。この…

春の山

この地にも、ようやく春がやってきた。 川を泳いでいたマガモの群れが去り、ツバメがやってきた。桜が咲き、すぐに散り始めた。いつも仰ぎ見ている浅間連峰の山々も、だいぶ雪が減ってきた。よく見える烏帽子岳の山頂付近は、ほとんど雪がなくなった。そろそ…

『犬と、走る』

この本の存在を知ったのは、2年前の朝日新聞の書評欄だった。 学生のときに体験した犬ぞりを忘れられず、25歳で安定した仕事を辞め、何のつてもなくカナダに移住し、極貧生活を経て、15年かけて夢を叶えた女性の自伝的ノンフィクション。書評では、著者の破…

『羆嵐』

ヒグマの恐ろしさを克明に描いた傑作として知られる、この長編ドキュメンタリー。以前本屋で見かけたときに買っていたのだが、積んだままになっていた。ネットでは「ものすごく怖い」と評判だったこともあり、なかなか気軽に読み出せなかった。 先日、NHK BS…

『ダーク・スター・サファリ』

ポール・セロー。いつも、ポール・オースターと混同してしまう。二人ともアメリカ人の作家で、ほぼ同年代で、孤独と自由に関する小説を書いている。オースターの作品は柴田元幸が翻訳し、セローの作品は村上春樹が翻訳している。なんとなく「傾向」が似てい…

『皆勤の徒』

しばらく前に読み終わった本のメモ。第34回日本SF大賞受賞作。 ひさびさに、夢に出てくるくらい強烈な読書体験だった。本を開くと、見慣れない漢字を組み合わせた異様な造語でページが埋め尽くされている。ページの表面に、うっすらと異世界の空気が漂ってい…

『最後の物たちの国で』

先日、ホテルで読もうと松本の丸善で買った本。ポール・オースター著、柴田元幸訳。 家でポール・オースターの分厚い単行本が積んだままになっているので、またポール・オースターが増えてしまうなと思っていたが、帰って確かめたら「ポール・セロー」の本だ…

『バスカヴィル家の犬』

数か月前にNHK-BSでジェレミー・ブレッドの『バスカヴィル家の犬』を見たばかりだったので、ストーリーは頭に残っていた。 子供の頃にジュブナイル版のシャーロック・ホームズ全集で読んで以来、幾度読んだろう。新訳はヴィクトリア朝の古めかしい雰囲気を残…

『アルピニズムと死』『凍』

しばらく前に読んだ本について。 『アルピニズムと死』は、著名なクライマーである山野井泰史が自らの冒険的人生を振り返った自伝。そして『凍』は、山野井泰史・妙子夫妻の壮絶なヒマラヤ登山を沢木耕太郎が描いたノンフィクション。 『凍』で描かれている…

『所有せざる人々』

2か月くらい前から読み始めて、今日ようやく読み終わった。アーシュラ・K・ル・グィン著、『所有せざる人々』。 最初に読んだのは、高校生のときだったか、大学生だったか。図書館でハードカバーを借りて読み、すごく面白かった記憶が残っていた。ル・グィン…

『一九八四年』

今週末は山登りをする予定だったのが、膝の調子が悪く、延期することに。一度調子が悪くなると、なかなか治らないから困ったものだ。 天気が良かったのでバイクで街に出て、屋久島でなくしたトレッキングポールを買い直した。なくてもよいかなと考えていたの…

『全日本貧乏物語』

赤瀬川源平、逝去…の報道をきっかけに、昔買った単行本を引っ張りだして、つらつらと読んでいた。 全日本貧乏物語 (福武文庫) 作者: 赤瀬川原平,日本ペンクラブ 出版社/メーカー: 福武書店 発売日: 1991/03 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る…

猟師という生き方

iPadでAmazonのアプリを開いたら、この本がレコメンドされてたので、素直にポチッと購入してしまった。 猟師の肉は腐らない 作者: 小泉武夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/07/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 食文化論の権威…

ハイキングと登山

ここ数年、右膝のケガに悩まされてきた。日常生活に支障はなくても、長時間の歩行ができなかった。去年の後半あたりから、ようやく長く歩けるようになり、ちょくちょく山に登るようになった。 子供の頃からハイキングにはよく連れて行かれたので、自然の中を…

『火星のタイム・スリップ』

PKDことフィリップ・K・ディックは、私がかつて好きであり、今も好きであり、今後も好きであろう作家なわけだが、この小説は読んだことがなかった。なんか、タイトルがダサかったから… が、読んでみたら全然ダサくなかった。PKDにしてはシンプルな物語だが、…