思い出は重いでぇ(Part 1)

最初に手にした移動式電話は、今は亡きアステル社のPHSだった。

社会人になって東京に出てきたとき、同僚の友達が持っていたPHSがやけにかっこよく見えた。それまで電話自体が嫌いだったオレは、携帯電話なんていらないと思っていたのだけど、ガジェットとしてのかっこよさに惹かれてしまった。

買ったのは、当時最先端のFMラジオ付きPHS東芝製)。毎朝、電車の中でラジオを聴きながら通勤した。当時は「坂上みき」が朝番組をやっていて、元気な声に勇気づけられながら、会社に通っていた。だから翌年に彼女がエフエム東京を辞めたとき、ほとんど絶望的な気分になった。今でも、TVでナレーションの声を聞くと、その頃のことを思い出す。



auの携帯電話を買ったのは、再就職活動のとき。PHSだと電波が届かないことがあるので、連絡が来たときのことを考えると不安だったのだ。

下北沢の踏切の前にあった、プレハブ小屋のような携帯電話ショップだった。今は靴屋になっている。

090307.JPG

今日、歴代のPHS/携帯電話をまとめてリサイクルに出した。いろいろな思い出が詰まっているが、ずっと置いておくのも邪魔だし、意味がない。今は、モノを振り捨てて、身軽になるべき時期なのだ。たぶん。


さよなら。