音楽はどこにある

iTunes Storeで、「Music Mega Pack」というiPhone/iPodアプリを購入した。

アメリカでヒットした音楽を、ロックを中心に集めたヒット曲集なのだが、ボリュームがすごい。年間ベスト100(1950〜2007)、iTuneベストロック100、オールタイムベストロック100、ベストギターリフ100、ベストドラム100、ベストロックアンセム100......と、きりがないくらい納められている。

全部で10,000曲ぐらいあるらしい。これを聴き放題で、たったの450円。購入後の課金は一切ない。ものすごいコストパフォーマンスだ。

もちろん、これにはカラクリがある。音楽データは入ってなくて、すべてネット経由でストリーミング配信される。だから電波が届かない場所では音楽を聴けない。電車に乗っていると、トンネルで音楽が消える。また、著作権契約の関係か、楽曲はシャッフル再生しかできない(スキップは可能)。

でも、音質は非常にクリアで、快適に聴ける。普段は聴かない音楽を聴けるのがよい。ヴァンヘイレンとか、ボンジョヴィとか、ガンズとか、久々に聴いた。新しい音楽との出会いもある。今日は、iTunes Best 100で知ったイギリスのバンドのアルバムをiTunes Storeで買ってしまった。

夜道を歩きながら音楽を聴いていると、妙な気分になった。この音楽はどこに「存在」しているんだろう。アメリカにあるサーバーだろうか。太平洋を走る海底ケーブルだろうか。それとも、ここにあるiPhoneだろうか。

便利になればなるほど、リアルなものが見えなくなっていく、トレードオフ