ドライブ日和

5月1日から、帰省した。

今回は、たくさんドライブする予定だった。最近、車に乗せてもらう機会が多いので、自分も長距離を運転できるようにしておこうと思ったのだ。

帰ってきたら、いきなり車が新車になっていて驚いた。例のエコカー減税に釣られて、10年乗ったカローラをパッソに乗り換えたらしい。もちろん、カーナビも標準装備。使いこなせるとは思えないが......。

ドライブに行くと話したら、親父がオレも行くと言い出した。基本、暇なのだ。

3日朝、出発。天気は快晴、ドライブ日和だ。当初は山に分け入り丹波篠山を目指すつもりだったが、だらだらしているうちに出発が遅れてしまったので、比較的近い明石海峡大橋を見にいくことにした。

パッソの乗り心地は、とにかく「軽い」という印象。車体もタイヤも軽い感じ。燃費最優先で設計されているのだろうか。家族の話では、給油回数が半分に減ったそうだ。

山手幹線で神戸市内に入った。灘区のあたりで、ふと思いついて母校に立ち寄った。学生のとき、だらだらとした時間を過ごしたサークルの部室のあった学生集会所が建て替えられたと聞いていたので、見にいってみた。戦前に建てられた木造二階建てのボロ屋敷は、巨大な鉄筋コンクリートの建物に生まれ変わっていた。外観が安普請でなく、ちゃんとデザインされているのが良かった。1階部分が広々としたバイク駐輪場になっているのに感心。坂だらけのこの街で、バイクは学生の必需品なのだ。

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中も見てみたかったが、車を止める場所がなかったので、あきらめた。

その後、神戸市内を適当に西に向かう。王子公園は駐車場待ちの車が大行列だった。やはり、連休の混雑は覚悟しなきゃならないか。

居留地を通り抜け、長田あたりまではスイスイ走れたが、須磨のあたりで混雑が始まった。塩屋の手前、2号線が狭くなるあたりで、完全に渋滞した。海を見ながら走れる気持ちの良い道なのだが、すぐ渋滞するのが難点だ。

海が近いせいか、日差しが強い。前日、サングラスを買っておいて良かった。路上の風景が陽炎でゆがみ、逃げ水が見える。暑いので、上を脱いでTシャツ一枚になった。夏のドライブという感じがして、ワクワクした。

吊り橋の巨大な橋脚が見えてきても渋滞は続いた。垂水駅を過ぎた直後で、やっと渋滞が終わった。どうも、みんなの目当ては垂水の海岸にあるアウトレットパークだったようだ。

吊り橋のアンカーの脇にある駐車場に車を停めて、橋を見にいく。ここに来たのは、10年ぶりくらい。

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日差しは強烈で、肌がじりじり焼けてきそうだったが、風は涼しく、日陰に入ると肌寒いくらいだった。橋の真下の公園で、持参したドーナツを食べた。

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ここから先はノープランだったが、帰るには時間が早かったので、六甲山に登ることにした。目的地は、六甲山森林植物園。

新開地あたりまで戻って、有馬街道を登る。鈴蘭台で右に折れ、西六甲ドライブウェイに。たいした渋滞もなく、森林植物園に着いた。

時期的に、花はあまり咲いていなかったが、芽吹き始めた新緑がきれいだった。

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牧場のミルクで作ったソフトクリーム。

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帰りは、六甲山上道路をひたすら走る。高低差はあまりないが、カーブがすさまじく多い。風景の変化に富んでいて楽しいのだが、道幅が狭くブラインドカーブが多い上に、ときどき登山客が歩いているので、まったく気を抜けない。こんな道が数十キロ続く。

最初は面白がって飛ばしていたが、だんだん集中力が途切れて、やばくなってきた。40km/hの安全運転に切り替え。くねくね道が尽きる頃には、ヘロヘロになっていた。

夕方5時過ぎに、無事自宅に到着。のべ6時間以上運転した。体も頭もくたくただった。

まぁ、だいぶ運転感覚を取り戻したかな。もう長距離ドライブも大丈夫。縦列駐車さえなければ。