暑い朝/『借り暮らしのアリエッティ』

朝、室温の上昇とともに目覚め。暑すぎて二度寝は諦めた。

朝飯を食べて、急いで掃除。室温はぐんぐん上昇する。掃除機をかけていたら、あごから汗がしたたり落ちた。

お昼、笹塚にチャリを走らせる。不動産屋で契約更新手続き。汗だくで店に入ったら、冷たい麦茶を出してくれた。一気に飲み干したが、おかわりはくれなかった。後で駅の売店で水を買って飲んだ。

新宿へ。『借り暮らしのアリエッティ』のチケットを買った。まだ時間まで1時間以上あったので、劇場の外に出たら、熱気で目眩がした。陽炎の向こうに見えた「ルノアール」の看板に、ふらふらと吸い寄せられた。

ルノアールは、寒いくらいに冷房が効いていた。ゆったりしたスペースは客の姿も少なく、静かだ。落ち着く。サンドイッチとコーヒーのセットを注文し、読書しながら時間を潰す。隣の席では、結婚式の二次会の幹事らしき男女が、ずーっとリハーサルをやっていた。

映画の席は前から3列目だった。最近、時間ぎりぎりにチケットを取ることが多く、いつも「がぶり寄り」席になってしまう。まぁ、目が悪いから見やすくていいのだけど。

映画の印象は……「ジブリの映画」ではあるが「宮崎駿の映画」ではないという、当然の事実を再確認させられた感じ。映像の密度・ディテールはすばらしく、それだけで自分は楽しめたけど、所詮そこまでだった。宮崎駿の作品のような、ぐいっと心を引っぱりこむ力強さ、強烈な自己主張、違和感さえ感じる個性のようなものが、まったくなかった。

まぁ、そういう「アク」みたいなものは、本来不要なものかもしれない。自分も、そういう「宮崎色」にうんざりしたことがある。

でも、それがないと物足りないことに、この映画で気付かされた。

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今夜のメニューは、鱈の唐揚げ、蛸のサラダ風刺身、トマトサラダ、オクラの味噌汁。