『インセプション』/『ノルウェイの森』予告

インセプション』を観に行った。

新宿で観るつもりだったけど、調べてみると朝10時の時点で昼〜午後の回の残席がほとんどなかった。ほんとに人気があるようだ。六本木は劇場が大きいせいもあり、まだすいていた。ネット予約。

本編の前に、予告編が何本も流れた。いいかげん飽きてきた頃、ギターの音とともに、耳なじみのある歌が聞こえてきた。スクリーンには、『ノルウェイの森』のタイトル。隣に座っていた女の子が友達に「これ観なきゃ」と英語でささやいていた。

ストーリーはともかく、ロケーションは原作と大きく違うようだった。ワタナベ君と直子は雪の降りしきる中で抱き合っていた。ワタナベ君と緑はプールで泳いでいた。ワタナベ君はひとりで大きなリュックをしょって山の中を歩いていた。

最後に、ワタナベ君のモノローグが一言流れた。それがとてもぎこちなくて、ちょっと心配になった。原作のモノローグをそのまま映画で使うのは、無理があるのでは……

そして本編。

これは、とても構築的に作られた映画だ。「夢と現実」の話というと、なんだかふわふわしたストーリーを想像するが、『インセプション』は全く違う。登場人物はテクノロジーの力を使って、冷徹な理性でロジカルに「夢」に挑んでいく。物語は多層的・並行的に展開し、すべて論理的に繋がっている。

正直、一度観ただけでは把握しきれなかった。また観たい。DVDになるかもしれないけど……

次観るのなら、吹き替え版にしようと思う。これから観る人も、吹き替えにした方がいい。字幕では情報量が少なすぎる。