カメラ熱

デジタル一眼レフカメラを買おうと思い、あれこれ調べている。

フィルムカメラを使わなくなって何年も経ち、愛機OM-4Tiも眠りについたまま。写欲はコンパクトデジカメで満たしてきたが、物足りなくなってきた。そろそろ本格的にカメラ趣味を再開しようかと思い始めた。

おりしも、秋の新製品発表ラッシュ。各社、意欲的な一眼カメラを発表していているが、中でも注目なのが、ソニーのa55。光学式ファインダーを電子式ファインダーに置き換えて小型軽量化を図りつつも、特殊な構造で超高速AFと超高速連射を実現した。カタログの作例を見ると、プロのスポーツカメラマンが撮ったようなすごい写真が並んでいて、驚くばかり。しかも、この性能なのにレンズ付きで10万円以下。

電器屋で実機を触ってみたが、まず軽さに驚いた。大きめのコンパクトデジカメなみ。電子式ファインダーは明るくて見やすい。背面液晶画面のライブビューでも、物凄い速さでフォーカシングするので、気楽にぱしゃぱしゃ撮影できる。

自分は緑内障のせいで右目の視野が欠けていて見えにくいので、明るいファインダーは助かる。他社の同クラスの一眼レフも試してみたが、暗くて倍率の低いファインダーはとても使えないと思った。

実用的カメラとして申し分ない性能のa55だが……購入は迷う。いまいち「道具」として愛せる要素を感じないのだ。手触りが、しっくりこない。

逆に手触りがいいのは、ペンタックスのK-7だった。小ぶりの金属フレームのボディは、しっかりとした重さと硬さがあって、安心感がある。光学ファインダーの眺めは広々として明るく、見やすい。そして何より、いにしえのLXを思わせるデザイン。LXは、学生時代のあこがれのカメラだった。

高価な上級モデルだったK-7も、もうすぐ後継機のK-5が出るので、手が届く値段になってきた。

a55か、K-7か、はたまたK-5か。ニコンも新機種出るしなぁ。悩む……