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文学フリマ

蒲田で開催された第12回・文学フリマに行ってきた。

会議室みたいな場所で和気あいあいとやってると思っていたら、体育館より広いスペースに数百の団体が出展する巨大イベントだった。入口で立派なパンフレットを無料で配布していることにも驚いた。予想より20倍くらいしっかりしたイベントだ。

ブースを回ってみると、本当にいろいろな団体・個人が出展していた。昔から続く大学の文芸部から、カレーの同人誌、たらい鍋の同人誌、ゲーム同人誌、切り絵漫画、個人出版社を立ち上げて雑誌を作っている人、自費出版の小説をずらりと並べているおばちゃん……などなど。年齢層も幅広く、現役大学生から還暦過ぎのじいさんまで、老若男女な感じ。しかも、見るからに個性的な人が多い。そういう人と少し話をするのが楽しかった。

気になったのは、評論誌を出している団体がとても多いことだった。もともと、このイベントが評論家の主導で始まったからかもしれないが、それにしても多い。しかも売れていた。自分が学生のときは評論など誰も見向きもしなかったが、今は評論こそが最先端の文芸なのだろう。評論の対象も、現代思想からBoy's Loveまで、無茶苦茶バラエティに富んでいた。

その中で感銘を受けたのは、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』だけを扱った評論誌だった。「音楽」「土地」などテーマを分けて、もう10号くらい発刊している。少し読ませてもらったが、あまりにもマニアックすぎて何だかよくわからず、買わなかった。今思うと買っておくべきだったかな……

翻訳の人もいた。ドイツ語翻訳家のおっちゃんが著作権切れのマイナーなドイツ語文学を翻訳し、きれいに装丁して売っていた。知られざる他国の文学を日本に紹介しようという心意気に感銘を受けて、戦前のオランダ産SF小説とオカルト小説を購入した。

わが児童文学研究会の後輩たち(卒業生)も堂々と出品していた。やけにたくさん置いてあるなと思ったら、年4回も発行しているのだった。しかもかなりのボリューム。仕事もあるだろうに、頑張って書いてるなぁ。

本を作るのって楽しそうだ。また書いてみようかと、ちょっと思った。