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一ノ瀬高原ツーリング(10/20〜21)

先週のツーリングをようやく文章にまとめてみた。こんなに長文のエントリー書くの久しぶり…

 

出発前、紅葉にはまだ早いのはわかっていたので、行くかどうか自体を迷っていた。よし行こう!と決めたのは、天気予報で週末晴れるのがわかってから。いくら紅葉していても、そのとき天気がよいとは限らない。地図とネットをにらめっこしつつ、目的地を決めたのが木曜日。仕事が忙しいのも重なって、準備はバタバタだった。金曜日の夜になんとかパッキングを終えた。

 

今回は新機軸がいくつかあった。まず、振り分けバッグ。今までは大きな防水バッグに荷物をまとめ、リアキャリアに乗せていたが、重いキャンプ道具を入れると、じりじりと荷物が左側にずれてくる。落ちるんじゃないかと不安になる。それに、重心が高くなるからバイクの取り回しも気を遣う。そもそも、バッグ1個だと拡張性がないから積める荷物が限られる。この振り分けバッグでそれを解消する狙い。モノは、懐かしの「風魔プラス1」のオフロード用振り分けバッグ。

 

2つ目は、便利なタンクバッグ……のはずだったが、取り付けてみたら、ハンドルにマウントされているETCユニットと干渉してしまうことが判明。ETCを移設するのは大変なので、今回のツーリングでは使用を断念した。

 

目的地は山梨県の「一の瀬高原」。東京からだと奥多摩のすぐ西側に位置する。しかしGoogle Mapがはじき出したルートは、中央自動車道でいったん神奈川県の相模湖に下ってから、山梨の険しい山道を北上するというもの。奥多摩方面にダイレクトに向かう道は一般道しかなく、渋滞が激しいからだろう。10年以上前、篠原ともえの実家に行こうぜ!と友だちが言うので、バイクで二人乗りして青梅街道を西に向かったが、渋滞にまみれて疲れ果て、途中で帰った哀しい想い出が。

 

土曜日の朝、天気は快晴。ただし、かなり冷え込んでいた。肌寒い。先週の時点で綿パンだけでは下半身が寒かったので、冬用オーバーパンツをはくことにした。ネックウォーマーも装着。念のため、分厚い冬用グローブも荷物に入れる。振り分けバッグの装着に手間取り、6:30出発。

 

まずは高井戸から中央自動車道に入る。スピードを上げると、ジャケット越しに空気の冷たさが伝わってくる。下半身はオーバーパンツのおかげで快適だったが、ジャケットの防寒インナーを外していたせいで上半身の守りが手薄だった。これは耐えられない。石川PAに立ち寄り、ジャケットの下にフリースを着込む。PAでは、うっかり薄着で出てきたライダーたちが「さぶー!」とか言いながら、楽しそうに語らっていた。こうやって自然に翻弄されるのも、ライダーの楽しみではある。

 

途中、数キロの渋滞をすり抜けしつつ、上野原で高速を降りた。ここから山梨県、県道33号線に入る。いきなり田舎になる。ここから先は山道なので、一応ガソリンを補給。腹が減ったので近くのコンビニに立ち寄る。チョコをかじって腹の虫押さえ。

 
コンビニの駐車場で、多摩ナンバーのオープンカーに乗った老夫婦に声をかけられた。サングラスをかけた爺さんは、昔モトクロスをやってたとのことで、セローを見て興味を持ったらしい。しばらくバイク談義。モトクロスで転倒して膝の外側靱帯を断裂したとか、複雑骨折したとか、いろいろと武勇伝を聞かせてもらった。今はビッグスクーターでのんびり走っているとのことだった。
 
県道18号線に入り、北西に進む。杉林の中、谷筋に沿って走る。緑が多くて気持ちのよい道だが、ほぼ1.5車線で見通しも悪いので油断できない。峠にさしかかると道幅はさらに狭くなり、路面も荒れてくる。小さいヘアピンカーブの連続、気を抜けない。落石注意の看板が多く、実際、落石と思われる石が落ちているのも見かけた。峠を抜けたときはほっとした。あまり好きな道ではない。
 
 

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まだ時間が早いので、「道の駅たばやま」に立ち寄ることに。広々とした川沿いにあり、日当たりがよく、谷風が心地よい。建物も新しくて、快適な道の駅だった。この町では鹿肉を名物として売り出し中らしい。鹿肉の蕎麦を食べた。産直ショップで蒸しまんじゅうと燻製チーズ、燻製タマゴを買い、出発。
 
川沿いの国道411号線をしばらく進むと、すぐにまた峠道に。このあたりで一ノ瀬高原に分岐する道があるはずなんだけど、行き過ぎたか?と思っていたら、ヘアピンカーブの途中にいきなり分岐が現れて驚いた。林道を舗装化した道路らしく、ゲートがあった。急峻な谷にへばりつくように、1車線の道が上に延びている。左側は絶壁、右側は底なしの谷間、なかなかすごい道だ。
 

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こんなところ誰も来ないだろうなと思いながら走っていたが、道ばたにスペースがある場所に車が何台も駐まっているのを見かけた。ハイキングか、キノコ狩りだろうか。写真を撮っている人もいた。
 
少し進むと、谷を抜け、平坦な道になった。ここが一ノ瀬高原か。キャンプ場の入口はちょっとわかりにくい場所にあった。キャンプ場の手前に、ぼこぼこのコンクリートの急坂とダートが100メートルくらい続いていて、ちょっと緊張した。もしもクルマと鉢合わせしたら逃げ場がないので大変だったと思う。
 
まだ12時くらいだったので、キャンプ場に客の姿はなかった。一番乗り。受付で場内の地図をもらい、テントサイトを探索。かなり広い土地に5箇所ほどのサイトがあった。場内の通路は一人がやっと通れるくらいの山道なので、車やバイクは入れず、移動は徒歩に限られる。その上、高低差があるので、一通り見て回るのに30分くらいかかった。
 
一番気に入ったのは、渓流に近い谷底のサイトだったが、ここは駐車場から遠すぎた。ひとりで重いキャンプ道具を運ぶのは骨が折れるし、撤収するときは谷を登らなくちゃならない。妥協して、一段上がった崖上にあるサイトにテントを張った。
 

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蒸しまんじゅうをガスコンロであぶって食べたあと、カメラを持って周囲を探索。時間があるのでハイキングコースでも歩くこうかと考えたが、山頂まで2時間40分もかかる本格的なコースだったので諦めた。ライディングブーツで歩くのは無理だろう。
 
結局、テントで昼寝。
 
3時頃に起きて、また場内に出てみると、数組のキャンパーが来ていた。グループで来ている人たちは、駐車場に近い西側のサイトにテントを張っていた。バーベキューやら何やらで荷物が多いから、運搬が大変そうだった。
 
深い谷間にあるこのキャンプ場は、もう暗くなり始めていた。気温も急降下。温度計を見ると10度そこそこだった。夜に備えてマキを買い(ひと束500円)、早めに夕食の準備を開始した。
 
今回は「不思議なめし袋」というアイテムを使ってみた。元々は防災用品で、非常時に簡単に米を炊くために開発された商品らしい。モノは、特殊な不織布の袋(使い捨て)。ここに米を入れて熱湯で茹でるだけで米が炊ける。米ぬかは不織布を通って外に出ていくので、米を研ぐ必要もない。
 
今回は2/3合炊いてみた。お湯の量が少なすぎて(米に吸収される水分を計算していなかった)、ちと硬くなってしまったが、火はちゃんと中まで通っていた。これはすごい。どんな人が使っても、まず失敗しないと思う。
 
炊けた飯を別の鍋で蒸らしている間に、残った熱湯を使ってレトルトカレーを温める。蒸らしが終わると同時にカレーも温まるという素晴らしい段取り。
 

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がつがつと、あっという間に食べ終わってしまった。
 
鍋と食器をちょいちょいと洗って一息つくと、もうだいぶ暗くなっていた。手元が見えるうちに、焚き火を開始。カラカラに乾いた杉の薪だったので、すぐに火が付いた。ぱちぱちと威勢よく炎が上がる。よく燃えて楽しいが、そのぶん燃え尽きるのが早い。調子に乗ってぼんぼん燃やしていたら、薪がすぐなくなってしまうことに気がついて、省エネ運転に切り替えた。焼酎のお湯割りをすすりながら、ちびちび燃やす。
 

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結局1時間くらいしか持たず。暖を取るために焚き火をするなら、薪は3束は必要だなぁ。あと、火ばさみも用意しないと。防炎素材の軍手を使っていたのだけど、軽く火傷してしまった。
 
薪が尽きると、暖を取る手段がなくなった。気温は6度。念のためにダウンジャケットを持ってきておいてよかった。星を見ようにも、雲が出ていてあまり見えず。やることもないので、早めに寝袋に潜り込んだ。
 
夜中、寒くて目が覚めた。耐えて寝ようと思ったが、やっぱり無理だった。人間、寒すぎると寝られない。諦めてフリースを着込んで寝ることに。この寝袋、一応マイナス11度まで対応のはずなんだけど…。テントの外に出て寒暖計を確認すると、2度だった。
 
朝5時に目が覚めた。頭がきりきり痛む。何だろう、偏頭痛だろうか。痛くて寝てられないので起床。道の駅で買ったパンをコンロであぶり、朝飯に。コーヒーを飲む。
 
7時過ぎ、陽が差してきたのでカメラを持って渓流のあたりを探検。深い森の雰囲気がよい。こっちにテント張ってもよかったかな。
 

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もう一度焚き火をしようと思い、枯れ枝を拾ってきて火をつけようとしたが、うまくいかなかった。山の湿った木で焚き火をするのは難しいなぁ。新聞紙とか、十分な量の焚き付けを用意しておかないとだめだ。
 
何やかやと火で遊んでいる間に、すっかり日が登ってしまった。やばい、11時のチェックアウトに間に合わない。すみやかに撤収開始。
 
地図を見ながら今日の予定を考える。時間の余裕はあるものの、頭痛が引かないのが気になる。早めに帰った方がいいかもしれない。でも、せめて日帰り温泉くらい入って帰りたい。昨日寄った道の駅に日帰り温泉があったのを思い出し、すぐ近くなので行ってみることにした。11時に出発。
 
気持ちのよい木漏れ日の中、バイクを走らせていたが、頭痛はひどくなる一方だった。だんだん気持ち悪くなってきた。やばいなー、帰れるか?と心配になってきたとき、ふと、頭痛の原因がわかった。夜の焼酎だ。
 
ここ数年、酒を飲んだあとは、寝る前に500mlくらいの水分を摂るようにしている。トシのせいか、水分を摂らないと翌日に酒が残ってしまうのだ。昨夜はまったく忘れていた。寒かったから、冷たい水を飲むという発想が頭から消えていた。
 
道の駅につくと、すぐにスポーツドリンクのペットボトルを買い、川沿いのベンチで休みながら飲んだ。すると効果てきめん、痛みが引いてきた。なんとか風呂には入れそうだ。橋を渡り、川向こうの温泉へ。
 

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「のめこいの湯」は新しくて広々とした日帰り専用温泉。山から下りてきたハイキング客が多かった。お湯はにおいがなく、無色透明。お湯をざぱりと頭からかぶると、生き返った感じがした。気付かないうちにたまっていた疲れが消えたような開放感。いつの間にか頭痛も消えていた。
 
露天風呂は川沿いにあり、風が気持ちよかった。日に当たりながら、ぼんやり過ごす。
 
温泉から上がって、食堂へ。奮発して、一番豪勢な秋定食を食べた。鱒の塩焼き、きのこ汁、天ぷら盛り合わせ、栗ご飯、刺身こんにゃく。意外とこんにゃくが美味しくて驚いた。
 

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元気を取り戻し、バイクでふたたび山越えに向かう。帰りは国道139号線を通って大月に抜けるルート。
 
さすが国道だけあり、昨日通った県道よりも道が整備されていて走りやすかった。峠に展望台があったので立ち寄ってみた。遠くに、うっすらと富士山の頭が見えた。
 

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峠を過ぎると、急に道が険しくなった。ほとんど断崖のような斜面をつづら折りで降りていく。同じようなヘアピンカーブの連続で、トリップしそうになる。つづら折りが終わると、川沿いの平坦な道になった。杉林の中に、ときおり小さな集落が現れる。いつの間にか太陽が大きく傾いていて、しばらくすると山に日が遮られて寒くなってきた。のんびり走っていたから、30kmばかりの行程に2時間くらいかかってしまった。
 
高速に乗る前に休憩したかったが、めぼしい場所がなかったので、大月インターから入った後で談合坂SAに立ち寄った。始めて来てみたが、こんなに大きなSAだったとは。クルマが一杯で大混雑だった。バイクもたくさん来ていて、珍しいことにサイドカー集団が居た。クラウザーかな、見たこともないクールなサイドカーが停めてあって、ライダーたちの注目の的になっていた。
 
休憩のあと、走り出すと、案の定ものすごい渋滞だった。普通の渋滞+事故渋滞×2という、うんざりな状況。すり抜けるバイクも多すぎて、走行車線と追い越し車線の間でバイク渋滞が起きていた。笑
 
石川PAでもう一度休憩。高速を降りる頃にはすっかり日が暮れていたが、無事に帰宅。
 
今回は紅葉が見られなかったのは残念だったけど、天気に恵まれて、気持ちのよいツーリングだった。やっぱりバイク旅には天気が一番大事。