特別な男

プロフェッショナル仕事の流儀「イチロースペシャル2012」を見た。自分より1つ年下のイチローはほぼ同世代、オリックス優勝のときからずっと彼の活躍を見てきた。日本のプロ野球にはさほど興味がなくても、イチローだけは特別、惹かれてしまうのだ。

 

完璧なまでの自己管理と求道精神で「理想のバッティング」を追い求め続けてきたイチローが、肉体の衰えを意識し、(アスリートとしての)「死」という言葉さえ口にしていたのは、衝撃を受けつつも、やっぱりそうかと共感するものがあった。この歳になると明確に感じる「折り返し地点」の感覚。でも、先を見て諦めるのではなく、イチローが語っていたように、限界が訪れるその瞬間まで全力を尽くすことが重要なのだろう。しかしそれもまた、難しい。