謎カフェ

寝坊して、バイクで遠出は諦めた。箱根にでも行こうと、ゆるゆる準備して8時に出発。走り出すと、意外に寒い。

東名は予想通りの大渋滞。見たことがないくらい混んでいた。すり抜け30km、さすがにうんざりした。秦野を過ぎて、ようやく流れが良くなった。トイレ休憩しようと中居PAに立ち寄ったが、駐車場は満杯、どこもかしこも人でぎっしりだった。

これから先の状況は察しがついたので、目的地を変更。地図を見て、丹沢の峠を抜けて相模湖に行くことにした。

県道70号線を登り、ヤビツ峠へ。林の中は冷え冷えしている。首が寒すぎる、ネックウォーマーを持ってくるべきだった。たまりかねて、コンビニでタオルを買って首に巻く(なさけない)。

峠の展望台からの展望はなかなかのものだった。山の緑が瑞々しく、美しい。ウグイスが盛んに鳴いている。都心の近くにも、こんな山があるんやね。

峠を下りると、道幅が急に狭くなった。車がすれ違うのも難しい道が、谷沿いに曲がりくねって続いていく。山側は崖、谷側は森、見通しが悪い。しかも、休日だからか交通量も多かった。出会い頭に衝突しそうで、びびりながらスローに走った。景色は悪くないが、あまり好きな道ではなかった。

まだ時間は早かったが、帰りの渋滞にはまりたくなかったので、早々に相模湖ICに向かった。しかし、その手前の国道が、ICのずいぶん前から渋滞していた。そこでiPhoneナビを見ながら別の国道に迂回したが、そちらはもっとひどかった。ピクリとも動かない。仕方なく、すり抜け。縁石にステップをこするくらいのすり抜けを30分くらい続けて、うんざりして再度迂回。ようやく、まともに走れるようになった。なんであんなに混んでいたのだろう。車は地元ナンバーばかりだった。

疲れたし腹も減ったので、お店を探しながら走ったが、なかなか見つからない。ICのすぐ手前で、珈琲屋の看板を見つけて、バイクを停めた。廃業したレストハウスか何かを改装した店らしい。相模湖を見下ろす崖の上にあるので、見晴らしは良さそうだ。中を覗いてみると、客は一人もいない。怪しい。怪しいから入ってみよう。

ドアを開けると、寡黙な感じのおじさんが出てきて、テーブルに案内してくれた。広々とした店内にミッドセンチュリー風の家具が並べられていて、古いペンキ塗りの内装と相まって、なんとなく落ち着く空間になっている。大きな窓からは、木々の向こうに相模湖が見渡せる。落ち着くなー。

しかし、妙に前衛的なピアノ曲がBGMに流れていたり(オーナーさんが応援している音楽家らしい)、アフリカの窮状を訴える手書きのポスターがあちこちに貼ってあったり(オーナーさんがそういう活動をしているらしい)、余計なアピールが気になってしまうのだった。なんというか、惜しい感じがした。

550円のエチオピアコーヒーは美味しかった。まぁ、また来てもいいかな。

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