富士山を望む

この時期、東京近郊の山々は最低気温がマイナスとなり、道が凍結してしまうため、バイクツーリングは難しくなる。どうしても暖かい海沿いを走ることになりがちなのだが、今日はどうもそういう気分じゃなかった。

 

ここ数日、厳しい寒波が来ているものの、今朝の最低気温は比較的高めだった。昼頃なら、道路に張った薄氷も溶けているに違いない…と判断して、道志に行ってみることにした。

 

10時に出発。中央道はガラガラ。前方に、白い雪をかぶった富士山がきれいに見えた。

 

相模湖ICで下りて道志みちに入る。路肩の落ち葉が霜をかぶっていたので、慎重に運転する。

 

道の駅・どうしに到着。このあたりに来ると、路肩に霜ではなく雪が積もっていた。いつ降ったのだろう。

 

いつもは大人気のこの道の駅も、今日は閑散としていた。いつも売り切れで食べられない人気メニュー「ポトフ」を注文してみた。あっさりしたスープの中に、大ぶりのジャガイモ、玉葱、鶏肉などがごろごろ入っている。今日みたいな寒い日にはぴったりだ。一緒に注文した肉入りチマキも、なかなか美味しかった。

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道の状態が心配だったが、思い切って峠を越えて山中湖まで足を伸ばすことにした。峠に近付くにつれ、周囲の雪が深くなってきた。ほぼ雪景色。凍結が怖くてビビリながら走っていたが、道路はしっかり除雪され、融雪剤がまかれていたので、ほとんど問題はなかった。

 

驚いたことに、中山湖は凍結していた。一面の氷の中に、ヨットが取り残されていた。湖の北側に回り込むと、そこは凍っていなかった。凍結は部分的だったようだ。

 

富士山にはちょっと雲がかかっていたが、その雄姿は存分に堪能できた。 

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ここまで来たからと、河口湖方面へ向かう。前回来たときは雲で見えなかった、本栖湖の「千円札の裏にある富士山」に再挑戦しようと思ったのだ。

 

しかし、途中で道を間違えて変な山奥に行ってしまった。そこは除雪が中途半端で、道路の真ん中に雪が残っていたΣ(゚д゚lll)

 

地図を確認すると、どうやら本栖湖の方に出られるようだった。そのまま、慎重に進む。山あいで谷が深く、日陰が多いので、雪がたくさん残っていた。幸い、融雪剤はたっぷりと(道が真っ白になるくらい)まいてあったので、ツルリと行くことはなかった。そのかわり、バイクが塩化カルシウムまみれになってしまった。

 

本栖湖に着いたときは15時近く、もう日が暮れかかっていた。昼間は5度くらいあった気温が、3度まで下がっていた。

 

本栖湖はほぼ全面が凍り付いていた。波打ち際には分厚い氷が打ち上げられ、寒風が絶え間なく吹き付けていた。富士山は雲の向こう。 

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こりゃ本栖湖からの眺望も期待できないなと思ったが、一応行ってみることにした。とても残念な結果。 

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柵の近くに大きな三脚を据え付けたおっちゃんが粘っていたけど、今日は無理だったんじゃないだろうか。

 

夕暮れとともに気温が急降下していたので、急いで帰る。河口湖ICに入る頃には、0度まで下がっていた。

 

この気温で高速道路を100km/hで走ると、異次元の寒さを感じる。今日は、足の裏が冷えてきて驚いた。ステップの下を高速で通過する冷気が、ブーツのソールを冷やしたらしい。登山用の分厚いウールの靴下をはいていたのだけど、限界だったようだ。

 

帰宅後、バイクに水をかけて塩化カルシウムを洗い流した。これで錆びないといいのだけど。