バイク漫画(1)

寒すぎるわ雪降るわで、なかなかバイクに乗れない。バイク欲を満たすべく、バイク漫画を読んでみることにした。

バイクも漫画も好きだけど、考えてみたらバイク漫画はほとんど読んだことがない。兄が愛読していた「750ライダー」も、自分にはあまりピンとこなかった(小学生だったし)。「バリ伝」は読む機会がなく、「特攻の拓」はたまにチャンピオンで読んでいたが、バイクが中心の話ではなかったような(うろ覚え)。

「ばくおん!!」は、ネットのバイクコミュニティではよく話題になるので気になっていたが、萌え系の絵に抵抗感があって読んでいなかった。去年、都の交通安全キャラに採用されて奥多摩の峠に巨大看板が建ったのだけど、それを目の当たりにしたとき、近頃のバイク乗りはこういうのが好きなんか?と、ちょっと引いてしまった。

ついて行けん……しかし意地を張らずに読むべきか。そんなとき、たまたま近くのD●RAMAで古本を見つけた。よし、買うか…

 

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物語は、「なぜかバイクが禁止になっていない」女子校が舞台。謎の「バイク部」を中心に、女の子たちが騒動を巻き起こすというギャグマンガだった。

この漫画の面白さは、そのバイクネタの濃さにある。主役の4人の女の子がそれぞれ国内4大メーカー(ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ)を体現したキャラになっていることに、まずニヤリとさせられる。日本のバイク乗りは4大メーカーのいずれかに肩入れしている人が多いから、この時点で「このキャラを応援したい」と感情移入してしまう。散りばめられている小ネタも濃い。教習所とか排気量コンプレックスとか北海道あるあるとか…。逆に、バイク乗らない人にとってはこの漫画どうなの?と心配になるが。

ギャグ漫画とはいえ、バイクの危険性やマナーにもきちんと言及している。バイク大好き!ではなく、ちょっと引いた視線から描いているところに、作者のバランス感覚を感じる。

にしても、80〜90年代のバイクネタが多い。こいつら本当に女子高生か、と思う。中身はオッサンに違いない。この漫画を愛読している若い世代がどう感じているのか、気になる。