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懐かしバイク写真(2)

バイク 写真

えらい間が開いてしまった。続き。

AX-1を手放して上京したものの、やはり足としてバイクが欲しくなり、蒲田の赤いバイク店で18万円のSRX-250を購入した。

ただ、東京の地獄のような渋滞にうんざりして、あまり遠出はしなかった。もっぱら都心部の移動に使っていた。休日出勤のときも、こいつに乗って外苑西通りを流しながら会社に向かえば、楽しかった。

激安中古車だけに、タンクの中にゴミがいっぱい入っていたり(雨ざらし保管のせいで給油キャップからゴミが侵入した模様)、オイル漏れを頻発したりして(エンジンのパッキングが劣化していた)大変だったが、軽く吹き上がるシングルエンジンと、やる気あふれる前傾姿勢のおかげて、楽しく走れるバイクだった。

会社の同僚と真冬に行った房総ツーリングの写真があったはずなのだけど、見当たらないので、今回はスルー……。こないだ道志でSRX-250を見かけて、懐かしかった。

 

何やかんやあり、仕事を辞めて実家に戻ったのが1999年。すぐさま教習所に通って大型二輪免許を取り、SRX-250を下取りに出して新しいバイクを買い、北海道に旅立った。

 当初は中古のZEPHER750を買う予定だった。しかし、たまたまバイク屋に置いてあったGSX-750Fを見たとたん、心を奪われた。フルカバーのヌルリとしたフォルム、「ホンカンさん」を思い起こさせる顔、260km/hまで刻まれたメーター……何より、こんなバイク見たことない!人が持っていないものを欲しくなる、マイナー大好き病が発病してしまった。

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この北海道ツーリング、思い出してみるとかなりの冒険だった。まず、フェリーの出発地である舞鶴港に向かう途中で道に迷い、フェリーに乗り遅れそうになった。地図を見ようと立ち寄ったコンビニで初タチゴケ、たむろしていた高校生に助けてもらった。

函館に上陸した後も、何も考えずにゆっくり回っていたら、後半はえらい強行日程になってしまった。そもそも、2週間で北海道をくまなく一周するという計画が無謀だった。まぁ、礼文島でゆっくりしすぎたせいもあったけど……。最後には帰りのフェリーの出発港を勘違いして、室蘭から苫小牧まで170km戻る羽目になった。

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まぁ、このバイクのおかげでかなり助けられた面はあったと思う。優れた防風性能、ゆったりしたシート、パワフルなエンジン、大容量の燃料タンクのおかげで、1日中乗ってても平気だった。

ただ、重かった……。750ccの四気筒エンジンに、大容量タンク、フルカバーのボディ。大きく重く、ハンドルの切れ角も小さくて、取り回しが大変だった。結局、その重さにうんざりして、乗り換えることになった。

あと、そのパワーを持てあましたのも乗り換えの一因だった。ガロンガロンと荒々しい音を奏でる油冷エンジンは男らしくて気に入っていたのだけど、100馬力のパワーは強力すぎた。あっという間に免許がなくなりそうだった。高速道路以外ではスロットルを開けられず、ストレスがたまった。

もちろん、長距離ツアラーというコンセプトに沿った車体設計は間違ってないわけだが……ツアラーは、純粋にツアラーとして乗るべきなのだろう。

しかし今になって考えてみると、マイナーなバイクであること自体にメリットがあったように思う。ツーリング先で、よく他のライダーから「珍しいバイクですね!」と声をかけられて、それをきっかけに会話が弾んだ。富良野では油冷仲間としてGSX-Rの集団に混ぜてもらったりした。乗り手に代わって、友だちを作ってくれたのかもしれない。

短いつきあいだったけど、一緒に豊かな時間を過ごさせてもらった。スクリーンの向こうに広がる北海道の風景は忘れられない。ありがとう、「クジラ」。

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