氷の山へ

クルマを買ったら、やってみたかったことの1つが、「クルマで山に行く」ことだった。

バイクで山に行く人もいるが、色々と面倒な問題がある。まず、服装の問題。バイクに乗るときは転倒に備えて頑丈で重い装備が必要だが、登山では軽くて動きやすい服装が求められる。あと大きいのが、疲労の問題。バイクは乗ってるだけで体力を消耗するので、登山で疲れた後に何時間もバイクを運転するのは無理だ。クルマならば、山に登る服装そのままで移動できるし、帰りも楽なはず。

予定もなく天候も良さそうな11/24、日帰りで「氷ノ山」に登ることにした。鳥取県兵庫県の境にある、標高1510mの山。紅葉の時期は終わってしまったが、前から行ってみたかったのだ。

朝6:30出発。中国道を西へ進み、山崎ICで降りた後、ひたすら国道29号を北上する。途中の道の駅で産直野菜を買ったり、なかなか険しい戸倉峠を越えたりしながら、登山口のキャンプ場に着いたのは10時前だった。

 シーズンオフかと思いきや、登山口の駐車場は意外と車が多かった。12月になれば本格的に雪が降り始めるから、登り納めに来ているのだろうか。雪山装備なしで登れるのは今週末が最後かもしれない。

数日前の情報では、山頂付近に5cm程度の積雪があるとのことだった。一応、滑り止めのチェーンスパイクを用意してきたが、難しそうなら引き返すつもりだった。

 

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雪が心配なので、一番簡単な「氷ノ越コース」で登ることにした。山頂までのコースタイムは2時間半。

 

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尾根に出るまでの登りが結構キツかった。汗だく。 

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尾根道に出ると山頂が見える。眺めも良い。 

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さあ、ここから先は楽ちんだ。そう思っていたら、そこから先が大変だった。この週末の好天で積雪が溶け、登山道がぬかるんで、ズルズルのドロドロになっていた。気を抜いたら転んで泥だらけになりそう(そして崖から落ちそう)なので、一歩一歩慎重に進む。 

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山頂の手前にかっこいい岩があったので、登攀にチャレンジ。が、岩がグラグラしていたので、びびって退却。他に登っている人はいなかったし、あそこは登ったらだめな場所だったのかも。 

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この階段を上ると山頂。

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12時ちょうどに登頂。風は冷たいが、日差しは暖かい。山頂は十数人の登山者で賑わっていた。マホービンで持ってきた熱いお茶を飲みながら、おにぎりを食べた。 

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吹きさらしの山頂でじっとしていたら体が冷えてきたので、下山開始。

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15時前に駐車場に到着。まだ時間があるので、ちょっと脚を伸ばして日本海を見に行くかどうか迷った。でも疲れているし……無理せず帰ることにした。代わりに、温泉に寄ることにした。

登山口からクルマで数分の「ふれあいの湯」へ。小さな町営?の共同浴場。受付に行くと、おばちゃんがこちらの服装を見て「モンベルカード持ってますか?」と聞いてきた。なんと、ここはモンベルと提携していて、400円の入浴料がいくらか割引になるらしい。しかし、その日に限ってモンベルカードを忘れていた……残念。

熱めのお湯は、疲れた脚にちょうど良かった。コタツが置かれた休憩所で、風呂上がりにコーラを飲んだ。

帰路に。夕闇が迫るなか、田舎道をひたすら走る。山の紅葉が美しい。

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途中渋滞もあり、19:30帰宅。

バイクと比べたらはるかに楽だったものの、やはり長時間運転→登山→下山→長時間運転は疲れた。何人かで行って運転を交代するか、キャンプでもして一泊挟んだ方が良さそうだ。 あとは、もうちょっと近い山を選ぶか。

とりあえず、また六甲山に登ろう。

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