出石再訪
2月15日、日曜日。曇りときどき晴れ。しばらく遠出をしてなかったので、クルマでドライブに出かけた。
とりあえずの目的地は、ずっと再訪したいと思っていた出石。兵庫県北部、豊岡市にある。名物のそばを食べようと、ネットで見つけた蕎麦屋の住所をカーナビに打ち込むと、所要時間は3時間半だった。やっぱり遠いな。
ガソリンを満タンにして、中国自動車道に乗る。そこから舞鶴若狭自動車道へ、そして北近畿豊岡自動車道へ。ひたすら北へ走る。
前に出石に行ったのは20年前、学生のときだった。当時建てられた木造の小学校校舎を見学に行ったのだ。そのときは先輩のクルマ(日産サニー)に乗せてもらい、後部座席で寝ているうちに着いた。こんなに遠かったんだなぁ。
北上するにつれて空の雲行きが怪しくなり、雨が降りだした。しまった、傘を持ってきてない。兵庫県の気候が北と南で全然違うのを実感。
遠坂峠のトンネルを抜けると、あたりは雪景色になった。予想はしていたが、こんなにがっつり雪が積もっているとは。遠くに来たなぁという気分になる。
ただ、路面に積雪はなく、気温も3〜4℃程度あり、降っているのは雨。助かった。雪が降っていたら帰りが不安になるところだ。
しかし、クソ寒いのには変わりはない。この氷雨の中をツーリングしているバイクを2台も見かけて、驚嘆した。どちらもネイキッド。きっと若者なんだろうな。この寒さ、おっさんには耐えられない。
12時半頃、蕎麦屋に到着。
ちょうどお昼時だったので混んでいた。忙しすぎて給仕のおばちゃんが殺気立っていた。出石蕎麦は小皿で少しずつ出すので、おかわりする客がほとんど。給仕が大変だ。
自分は蕎麦の味がよくわからない人間なのだが、これは美味しいと思った。つゆも鰹だしの香り高く、そのまま飲みたいくらい美味しかった。
ただ、1皿あたりの盛りが少なすぎるように思う。もうちょっと盛ってくれてもよくないか?
最初の5皿に、おかわり5皿を追加。腹一杯になった(成人男性なら15皿が標準らしい)。
城跡に登る石段は雪で凍結し、ツルツルになっていた。危ないので上に登っている人はだれもいなかった。慎重に登ってみると、なかなかの眺め。薄もやに煙る、冬の城下町といった風情。
土産物屋で「蕎麦ラスク」を買ってみた。蕎麦粉を使ったラスクらしい。蕎麦の香りがばつぐん!という宣伝文句だったが、後で食べてみると普通のラスクと変わらず、がっくり。
土産物屋の近くに、妙な物を見つけた。これは……覚えているぞ!20年前もこれを見て驚いたことを思い出した。
これが何の説明もなく道ばたに置いてある。何を表しているのか。恐ろしさしか感じない……
駐車場に戻ると、まだ14時過ぎ。時間があるので、コウノトリを見にいくことにした。続く。