試乗

天気予報では雨だったのに、朝起きると、えらくよい天気。こんなに天気だったら山に行きたかったよ。

この時間からではどうしようもないので、予定通りジムへ。折角なのでバイクに乗ることにした。数週間ぶりにエンジンをかけたら、バッテリーの電圧が下がっていてセルが息継ぎ……なんとかエンジンかかってよかった。

運動が終わって風呂に浸かりながら、午後から何をしようかと考えた。乗り換えに向けてバイクを見にいくか……いや、どうせなら試乗に行こう!

なじみのバイク屋に電話すると、今から予約すれば各車種試乗できるとのこと。迷った末、YZF-R25の試乗を申し込んだ。いきなり大型に試乗するのは、ちょっと怖い。

試乗は指定されたコースを走る決まりになっている。店から海沿いの埋め立て地まで往復して、30分程度。 

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フルカウルなので大柄に見えるが、またがってみると身長162cmの自分でも両足べったり。車体も軽い。ポジションはそれなりに前傾しているものの、スポーツバイクとしてはかなり楽な方だと思う。長距離ツーリングもできそうだ。ただ、低いシート高の代償として、膝の曲がりがきつい。長時間走行ではどうなるか。

高回転型エンジンということで2スト250をイメージしていたのだけど、思ったより低速トルクがあり、乗りやすいと思った(ふだん大型に乗っている人ならスカスカに感じるだろうけど)。つい、セローと同じ感覚でぽんぽんシフトアップしてしまった。いかんいかん、エンジン回さないと意味ない。

アクセルを大きめに開けると、ブィーンとエンジンが鳴ってスルスルと加速する。この加速の伸びはセローにはない。これは面白い。排気音も低音が効いていて、なかなか迫力がある。

フルカウルのバイクは久しぶりだった。風が当たらないので、地上を滑っているような、独特の感覚。橋の上でちょっとスピードを出してみたが、少し伏せるだけで凶暴な風を避けることができた。

まとめると、気楽に乗れて、エンジンを回すのが楽しいバイク。でも、走りのペースはセローよりも相当速くなるし、直線でアクセルをガバ開けしたくなるバイクは、のんびりツーリングには向いてない。もちろん、びゅーっと走るツーリングも楽しいだろうけど……

試乗を終えて店に戻り、メカニックの人と話していると、MT-07の試乗を勧められた。セローからの乗り換えなら、こちらの方がお勧めだという(大きなセロー、と言われた)。折角の機会なので乗ってみることに。 

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足つきはR-25に劣るものの(両かかとが浮く程度)、重量感はほとんど変わらない。689ccのバイクにしては驚異的な軽さだろう。ポジションは、ごく軽い前傾姿勢。よい感じだ。トップブリッジの上に置かれた液晶メーターは、それほど違和感がなかった。でも、その向こうのイグニッションキーがすごく遠く感じる。これはどう見ても使いにくそうだ。

R-25の感覚でアクセルを開けてクラッチをつないだら、びゅんと飛び出して軽くのけぞった。さすが大型、トルクがすごい。以後、慎重なアクセルワークを心がけた。

混み合った道も、余裕のトルクで車をささっとパスしながら走れる。1速でもぎくしゃくしないのが意外だった。街中なら3速より上のギアは使うことがなさそうだ。

ただ、2気筒のわりには「鼓動感」がなかった。パルス感というか。つまらないわけではないのだけど、いささかスムーズすぎて刺激が足りない感じがする。もっとも、長距離ツーリングではこのスムーズさが疲労を軽減してくれるのだろうけど。

結論としては、すごく乗りやすく、扱いやすく、刺激の少ないバイク。セローに似ているという意見も納得できる。クラッチが軽いのも良い。

ただ、SR-500を含めて単気筒ばかり乗ってきた自分には、エンジンにもっと主張を求めたくなる。メカニックの人曰く、10000回転まで回すと新たな魅力が出てくるらしいが……高速道路に行かないと無理。

 

乗り換えの結論は出そうにないが、試乗自体はとても楽しかった。満足。