チューリヒ美術館展
5/10日曜日、神戸市立博物館の「チューリヒ美術館展」に行ってきた。
絶対行こう!と思いながら、気がついたら最終日になっていた。いつもなら「めんどくさいからいいか」と諦めるところ、気合いを入れて足を運ぶことにした。
久しぶりの博物館。三宮駅から歩いたら、思いの外、遠く感じた。晴天の日差しが肌を焼く。暑い。
展覧会最終日ながら、まずまずの混み具合。お昼前の時間だったが、有名な絵は人だかりでよく見えない程度には混んでいた。
印象派からシュールレアリスムまで、さまざまな画家の作品をバラエティ豊かに取り揃えた展覧会。このあたりの時代は個人的に好みなので、期待していた。
ただ、画家ごとの作品が数点ずつしかないのはやはり物足りなかった。好きな画家の絵をばーっと見たいという欲求に駆られる。こういう展覧会は知らない画家の絵を発見できる楽しみがあると思うけど、なまじ好きな画家の作品が多かっただけに、ちと不満だった。
中でも良かったのは、ゴッホ、ムンク、ルソー、ヴァロットン、ブラック、シャガール、レジェ、デ・キリコ、エルンスト、タンギー……って、多いな。結構楽しめたということか。
ポスターに採用されたルソーの絵も、じっくりと鑑賞できた。
朗らかでパキッとした描写に惹きつけられた。キュートで楽しい作品。ルソーがこの1点だけだったのは残念だった。
自分的なハイライトは、シュールレアリスムのコーナー。2枚並んだキリコとエルンストの作品に釘付けになった。
どちらの絵も決して大きくないが、画面の中の世界がどこまでも広がるような、魅惑的な作品だった。