リハビリ5週目
今週から、いよいよ「全荷重」が許可された。手術した右脚に全体重をかけてもOK、つまり松葉杖なしで歩行できるようになる。
ほんの3週間前まで「右脚を地面につけたらダメ」だったのが、1/3荷重、2/3荷重と来て、もう「歩いていいよ」と言われるわけだ。本当に歩けるのかと半信半疑に思いつつ、リハビリに向かう。
まず、膝を伸ばすところから。相変わらず、伸びが悪い。仕事が立て込んでくると、ついつい何時間も椅子に座りっぱなしになるのが、きっと良くない。うつぶせの状態から足首におもりを乗せて、しっかり伸ばす。
エアロバイクを10分漕いで膝を動かした後、いよいよ歩行訓練。
まずは、片松葉杖で歩く。患肢の反対側(自分の場合は左側)に松葉杖をつくことで、患肢にかかる荷重を和らげる。歩き出しが怖かったが、先生を信じて思い切って足を踏み出した。おお、歩ける。
ただ、右脚はすごく頼りない。ガチガチに力を込めないと、くたっと折れてしまいそうな感覚。
次に、松葉杖を脇に挟まず、普通の杖のように手で持って歩く。体重はかけず、添えるだけ。廊下の突き当たりに置かれた鏡を見ながら、なるべく体を揺らさずまっすぐ歩く。
廊下を5分ほど往復した後で、もう松葉杖なしで歩くことになった。先生に「大丈夫ですか?」と聞かれたが、不安よりも挑戦心の方が勝った。右膝にがっちり力を込めて、歩き始めた。
先生から、「膝が曲がっていますから、かかとから着地して膝を伸ばして歩きましょう」とアドバイス。しかし、なかなか思うように膝が伸びきらない。
「今日の状態を見て、松葉杖なしで生活できるかどうか見極めます」と言われたので、なんとか今日中に松葉杖を放り出そうと、鏡でフォームをチェックしつつ、必死にまともな歩き方を練習した。右脚の筋肉がパンパンに張ってきたが、平気な顔で歩き続け、なんとかOKをもらった。
最後に、階段の練習。上るのは普通にできたが、下りようとすると右膝に鋭い痛みが走った。膝下にある膝蓋腱を骨ごと切り取っているので、階段を下りるとき腿に力を込めると傷が引っ張られて痛むようだ。傷が悪化することはないらしいが、とにかく痛い。階段恐怖症になりそうだ。
動けるようになったので、筋トレのメニューも激増した。
- 45度までのスクワット20回×3セット
- カーフレイズ(かかと上げ)20回×3セット
- 右脚のみフォワードランジ(前方踏み込み)20回×3セット
- 右脚のみサイドランジ(横方向に踏み込み)20回×3セット
- ツイスト(つま先と膝をそろえて両足を左右にツイスト)20回×3セット
これを毎日。けっこうな運動量だし時間もかかる。でも、右脚の弱々しさを考えると、これだけやらないといけないのは納得できる。あとは黙々とトレーニングして筋肉を増やすしかない。先は長い。
歩いた方がリハビリになるので、今日は久しぶりに街に出た。いい天気で気持ちが良かったが、やはり長時間歩くのはしんどい。いつものミスドで、休憩した。