爆水Run 2018

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8月5日、今年も「信州爆水RUN」に参加した。

charlie.hatenablog.jp

 川と山を「走る」という、他にあまりないコンセプトのレース。走るのは今回で3回目だが、過去2回はタイムとか順位とか全然気にせず、途中で泳いだり遊んだりしていた。今年は真面目に走って、タイムを縮めようと密かにもくろんでいた。

その割には、事前の走り込みとか調整とか全然しなかった。逆に、前々日にスカッシュのスクールで限界まで追い込んでしまい、筋肉痛でガチガチの脚で走る羽目になった。 

こちらは去年の楽しげなレースの模様。

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例年通り、今回もカンカン照りの夏空。猛暑の影響で、この日は長野県でも35℃超えの暑さだった。

走り始めると、やはり脚が重い。バランスが取れなくて、よたよたする。石ころだらけの川の中に入ったら、すぐ転けてしまった。

それに、異常な暑さがこたえた。開けた川の上、直射日光にさらされていると耐えられない暑さだ。頭から川の水をかぶって、体を冷やした。

今年は、高校野球の子がよく着ているポリエステル製の長袖シャツを着て走った。日焼けを防ぎつつ、高い通気性で涼しく感じる。なかなか快適だ。水をかぶると、さらに涼しい。ハイネックなので首の日焼けも防いでくれる。もう少し涼しい季節になって、外でランニングできるようになったら、使ってみよう。

スタート後、しばらく川を遡り、陸に上がってすぐ山に登った後、山を駆け下りて、川を下る。わずか4kmのコースだけど、一般人なら1時間はかかる。異様な蒸し暑さの中、山を登り、精一杯のスピードで山を下りた時点で、脚の筋肉が限界に来ていた。もう走れない。ふたたび川に入っても、水をかき分けて走るパワーが残っていなかった。

川下に向かってぱちゃぱちゃ水を踏みながら歩いていると、難関の「せき」にたどり着いた。川幅一杯に高さ2mほどの段差があって、ごうごうと水が流れ落ちている。大きな川ではないが、意外に水量が多く、滝壺では水が逆巻いている。落ちたら溺れる危険性が高い。なかなか、クレイジーなコースである。

まっすぐ突き進んだら危険なので、右岸側に設置されているコンクリートの魚道を通るか、左岸側に積まれているテトラポッドを伝って降りることになる。いつもは安全な魚道を通るのだけど、この日は疲れていたのか、暑すぎて頭がぼんやりしていたのか、左岸の方に行ってしまった。

「せき」の上からテトラポッドまでは、50cmくらい離れている。立って助走をつければ簡単に飛び移れる距離だが、立ち上がると速い水流に足を取られてしまうので、それはできない。水が流れ落ちる「せき」のふちに座ったまま足を振りだし、両手で体を押し出して、勢いで飛び移るしかない。そうなると、50cmは結構シビアな距離になってくる。

いけるか?いけないか?

横を見ると、他のランナーたちが次々と飛び移っている。よーし、オレもいけるはず!と、両脚を上げて体を前に押し出した。

しかし、足はテトラポッドに届かなかった。結局、びびって勢いが足りなかったのだ。シューズがむなしく空を切り、胸からテトラポッドに激突した。かなりの衝撃だったが、腕を伸ばしてなんとか張り付いた。下に落ちたら水流に巻き込まれて死ぬ!と思い、必死によじ登った。

今まで経験したことがない激痛に、しばらく動けなかった。アバラが折れたか。救急車!

しかし、しばらくじっとしていたら痛みが引いて、鈍痛に変わった。そのままレースを続行して、なんとか完走。100人中60位くらいの微妙な成績でゴールした。

 

ゴールした後、こわごわとウェアをめくってみると、左脇腹に赤黒い大きな打撲傷ができていた。じっとしているとなんともないが、深呼吸すると少し痛み、咳をすると激痛が走る。安静にした方が良さそうだが……

結局その後も、夏休みを目一杯遊びたい友人たちと一緒に、BBQ→温泉→地元の花火大会→カラオケと、1日を完走してしまった。カラオケは歌っているうちに痛みが増してきて、1曲でギブアップ。その後、ほぼ熟睡していた。 

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帰宅後、近くの整形外科へ。レントゲンを撮ってもらったが、はっきりそれとわかるような骨折や亀裂は見当たらないとのこと。診断結果は「打撲と骨折疑い」全治3週間。湿布と痛み止め内服薬を処方してもらった。

とりあえず湿布を貼ってみたものの、あまり効果はなかった。歩いたり体を動かしたりすると、鈍痛が増してくる。少しでも咳をすると鋭く痛み、うっかりくしゃみでもしようものなら、耐えがたい激痛に数秒間襲われる。じっとしていられず、立ち上がって苦しむくらい痛い。本当に、「せき・くしゃみ恐怖症」になった。

あれから2週間近く経って、ようやく痛みが落ち着いてきた。いや、つらかった。

虚弱体質ながら骨だけは丈夫で、今まで骨折した経験がなかった。骨の痛みって、こんなに痛かったんだな。