リアル脱出ゲーム

またまた1か月ぶりの更新。ネタはたくさん溜まっているのだけど、書くパワーが……。

9月初旬、「リアル脱出ゲーム」というものを体験した。

 

夏に、久しぶりに会った友達と野球観戦をした。試合終了後、外苑前の居酒屋で飲んでいたら、「リアル脱出ゲーム」の話題になった。なんでも、かなりハマっていて5、6回参加したという。

リアル脱出ゲーム自体は、テレビでやっているのをチラ見したことがあった。部屋の中に仕込まれた謎の数々を他の参加者と協力しながら解き明かして、制限時間内にその部屋から脱出する、参加型イベントだ。

謎解きが好きなわけではないし、むしろ苦手だが、なんとなく楽しそうな感じがする。「何なら行ってみる?」と誘われて、9月のイベントに参加することになった。

 

初めて知ったのだが、リアル脱出ゲームは専門の会社によって商業的に開催されている。その謎解き会社?が製作・演出・公演を手がけ、完全予約制でチケットが販売されている(そんなに高価ではない)。

会場は、東新宿にある古いビルの1室。恐ろしくわかりにくい場所で、友達の1人が危うく遅刻するところだった。

集まった参加者は10人。これが、そのシナリオにおける上限らしかった(その日、数回あった公演は満席だった)。2人の友達以外は、初対面の人である。

その公演のシナリオは「世界を救う勇者として、魔王の復活を防ぐ秘密を部屋の中から見つけ出せ!」という、国産RPG的な設定だった。

まずは控え室にて軽い自己紹介。ほとんどの人が、リアル脱出ゲームの経験者だった。案内役の指示に従って各自のジョブ(戦士、魔法使い、盗賊、etc)を決めた後、ゲームスタート。制限時間は1時間。控え室のドアの先に、謎部屋がある。

ゲームが始まった瞬間、経験者たちがダッシュで謎部屋になだれ込んだ。慌てて後を追いかけると、各自が猛烈な勢いで部屋をあさっている。意味ありげなカードや数字が書かれたメダルなどを探し出しては組み合わせ、「解けた!○○は××!」と宣言。それを基にして、また新しい謎を解いていく。

事前の想像では、誰かが仕切り役になって皆で知恵を合わせて謎を解いていくのだろうと思っていたのだけど、全然違った。謎を解きたい人たちが早い者勝ちで謎に食いつき、てんでばらばら、猛スピードで謎解きが進行する。自分のような未経験者は、呆然と見守るばかり。

ただ、そこで「ジョブ」という仕掛けが生きてくる。特定のジョブが持っているスキルを使わないと解けない謎があるのだ。だから、すっかり置き去りにされた初心者も、その場面では確実にゲームに参加できる。よく考えられているなと感心した。

仕込まれていた謎は、小ネタあり、部屋を丸ごと使った大仕掛けあり、とても凝っていて面白かった(自分は1個も解けなかったが)。終盤になってベテラン参加者が次々と大ネタを解き明かし、時間ギリギリで脱出に成功した。何もやってない自分も、なかなか興奮した。

ただ、時間切れで失敗することも結構あるらしい。だから経験者たちはあんなに急いでいたのだ。失敗したら、悔しいだろうな。

でも、僕はもう参加しなくてもいいかな……とにかく、忙しすぎる!