家庭訪問

午後、近所の友達の新居に遊びに行った。

去年結婚したばかりの夫婦で、ふたりとも友達。春頃に、念願の都営住宅に引っ越した。都心の駅から徒歩5分、新宿まで電車で10分という好立地だけあって、すさまじい人気らしい。生き馬の目を抜くような競争を勝ち抜いて、獲得した部屋なのだ。

築10年らしいが、外観も部屋の中もまだまだ新しい。広々としていて、設備も充実している。都心なのに、日当たりも良い。

同い年なのだが......またひとつ差をつけられてしまった!

今日はもう一組、夫婦が来ていた。こちらは、この春に生まれたばかりの長男を連れてきた。恐れ多くも抱かせてもらう。ふにゃふにゃしていて、ずっしり重い。昔、甥っ子を抱いたときのことを思い出した。やっぱり、赤ん坊はかわいいなぁ。

自分にも、こういう未来がくるのだろうか?

そんな不安とも希望ともつかない漠然とした思いを抱えつつ、マリオカートに熱中した一日だった。