腹の中を探られる

月曜日、かかりつけの医者に行ったら、先月受けた血液検査の結果が出ていた。別に体調が悪かったわけではなく、ときどきは検査しましょうと勧められて、なんとなく受けていたのだった。すっかり忘れていた。

いつもと同じく肝臓の値がよくなかったが、ヘモグロビン値が基準値を下回っていたのが意外だった。いつも低いが、これまでは標準値の範囲に収まっていた。最近、大量出血したというわけでもない。何でしょうねと先生と話していたら、腸の中で出血していることもあるから、調べてみましょうと言われた。

え? と聞き返す間もなく、土曜日に内視鏡検査をすることに決まった。

尻の穴から内視鏡を突っ込んで調べる都合上、検査のときまでに腸を空っぽにしておく必要がある。金曜日の朝から、検査前処理用の食事に切り替えた。腸に残りにくいように加工された特別な食品なのだ(グリコ製)。

朝は「卵入りおかゆ」、昼は「ゼリー」、夜は「ポタージュスープ」。味も良く、食べやすいのだが、全体的に量が少なく、すぐ腹が減る。そこで、昼〜夜の空腹を抑えるための間食も用意されている。

断食のように辛いんじゃないかと心配していたのだけど、それほどでもなかった。たまには、こういう食生活をして、日頃の飽食を反省するのもいいかなと思った。

ただ、夜中はさすがに腹が減った。低血糖を起こしたらしく、頭が痛くて目が覚めてしまった。そこで、間食用の「エネルギー補給ジュース」を水に溶かして飲んだ。こんなことでは断食は無理だな、オレ。

朝は早起きして、下剤を飲む。そして、マグネシウム剤を溶かした水を1リットル飲む。すごい勢いで、腹の中のものが出て行く。まるで、水洗便所になった気分。

腹の中が完全に空っぽになった後、一眠りし、昼過ぎに医院へ。ベッドに横になり、点滴をセットされる。リラックスして検査を受けるために、鎮静剤を打たれた。

ちょっと眠いな......と思った後の記憶がない。意識はあったのだけど、記憶が残ってないのだ。検査の直後にトイレに行ったときのことは覚えている。そこまでしか、さかのぼれない。記憶が飛ぶという経験は初めてだったので、妙な気分だ。

事前の説明で、鎮静剤を使うので検査の後は2時間ほど病院で休んでもらうと言われていた。暇だろうと思って本を持って行ったのだが、ちょっとベッドに横になったら、いつの間にか爆眠していた。2時間、きっちり寝てしまった。薬の効果はすごい。

検査の結果は、特に異常なしだった。まぁ、とりあえず食事に気をつけてくださいと言われ、鉄分の多い食品の一覧をもらった。なんだかなぁ。

昼飯には遅すぎる、中途半端な時間だったが、とにかく腹が減ったのでメシを食べることにした。そこで、前から気になっていた代田橋の「首里製麺」へ。ソーキそばを食べた。旨し。汁まで全部飲んでしまった。

soki-soba

まだ物足りないので、駅前のミスドに寄った。ちょうど100円セール中。2つ買って帰った。家に帰って、コーヒーがぶ飲みしながら食べた。

夜食は、何にしようかなぁ......