白隠展

大雪の中、渋谷まで白隠展を見にいく。

 

白隠さんの存在はよく知らなかったのだけど、Twitterで話題になっていて気になり始めていた。さらに、昨日Kindleで一気読みした『獄門島』に禅寺が出てきたので(あれは曹洞宗だけど)、妙な流れを感じ、見にいくことにしたのだった。

 

禅宗の書画についてはまったくの無知だったが、古びた掛け軸の数々を見ていると、次第に、それがただものではないという印象が強く伝ってくるのだった。とくに円熟期(70歳過ぎ!)の作品は、筆も思想も自由闊達、単純にして深い、これが悟りの境地か?というものが見られ、とても面白かった。

 

この展覧会は、難解な画賛(画に添えられた詩句)についても詳細な解説が添えられていて、わかりやすかった。どうやら、当時の時代背景、習俗、画が描かれた状況などのコンテキストも把握してないと、正しい理解は難しいようだ。せめて、みみずがのたくったような詩句を読めればいいのだけど。楷書で書いてある詩句は漢文なので読めず(^^;)

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禅そのものについては昔から興味があるのだが、なかなか入っていけない。おそらく本を読んでも理解できないし、素人に実践は無理だし。今後の課題としよう。