奥秩父ツーリング(2013/5/25〜26)その2

つづき。

元来た林道を走って、ラジウム温泉「増富の湯」へ。田んぼの中にある日帰り温泉は観光客で賑わっていた。ここはラジウムの含有量が世界屈指とのこと。赤茶けた湯はいかにも「効きそう」な雰囲気。しかし、このラジウムで毎時何μシーベルト被曝するのだろうか……と思いつつ浸かっていた。

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面白かったのは、湯温25度、30度、35度、37度の四種類の浴槽があったこと。冷泉にじっくり浸かることで効能が得られるらしい。しかし、25度はさすがに冷たかった。3分でギブ。

集落の雑貨店でパンとビールを買って、キャンプ場に戻る。夕方の空を眺めながらビールを飲んでいると、管理人の爺さんがやってきた。焚き火するなら、あそこに積んである枝を勝手に使っていいよと教えてくれた。

夕食は簡単にレトルトカレー。今回も「ふしぎな飯袋」を使って飯を炊いたが、やはり美味しくないな。面倒でも普通に鍋で炊くべきか。

続いて焚き火タイム。今回は焚き付け用の新聞紙を持ってきたので(わざわざ買った)、スムーズに着火できた。日が暮れると冷えてきて、ダウンジャケットを着た。焚き火にちょうどいい気温かも。

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今夜は孤独キャンプかと思っていたが、20時くらいに車でキャンプ客がやってきた。残念なような、安心なような。物静かな男子2人組だった。

21時すぎには薪が底を突いた。寒いし、やることもないので、寝袋に潜り込む。
ふと目が覚めると、テントの中が明るかった。もう朝かと思って時計を見ると、まだ23時。ふと思い出した。今夜は満月だ。

テントから這い出すと、あたりが明け方のような薄明かりに照らされていた。夜空には雲が広がっていたが、そのぶん月明かりが散乱して、空全体がぼんやり光っていた。山もくっきりと見える。ひさしぶりの、山の月夜だった。

朝。このあたりを縄張りにしているとおぼしきウグイスが、テントのすぐ近くで鳴き始めた。時計を見ると、4時。寝ていられないので起き出す。やることもないので、焚き火をしてみる。

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パンを焼き、フリーズドライのスープをお湯で戻す。パンが1個だけで物足りないと思い、スープにインスタントオートミールを投入。オートミールは探検家の食事っぽくて気に入っているのだが、美味くはないと思う。

隣でキャンプしていた男子2人は、起きるとすぐにテントを撤収して帰って行った。車だとパッキングする必要がなく、荷物をトランクに放り込むだけだから、撤収が楽そうだ。

朝日を待って、テントを乾かす。だらだらと撤収にかかる。8時半に出発。

もう一度、木賊峠に行ってみたが、昨日よりも霞がひどくて何も見えなかった。とことん富士山に嫌われているな。

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ここから林道を走り、乙女高原を越えて勝沼に抜けるというルートも考えたが、ガソリンが持つかどうか微妙だった。結局あきらめて、23号を下ることに。川沿いにバイクを停めて、ちょっと写真を撮ってみた。

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昨日素通りしたガソリンスタンドで給油。給油後、タンクキャップを閉めてキーを抜こうとしたら、キーが鍵穴にがっちりくわえ込まれて抜けなくなってしまった。以前から抜き差しが固かったのだけど、本当にびくともしない。スタンドのおばちゃんの不審な視線をあびながら、悪戦苦闘。最終的には力任せで抜き取ったが、キーホルダーが壊れてしまった。帰ったら556さしておかないと……

帰りは、来た道と違う広域農道を通った。こちらの方が標高が高く、見晴らしがよい。右手に南アルプスを望みつつ、快走。

韮崎ICから中央道に入り、帰途に。時間が早いので道はガラガラ。ずーっと同じ速度で走るので、眠すぎて困った。途中、初狩PAにて昼食。田舎定食を頼んだら、きのこの天ぷらがどーんと出てきた。

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3時半頃、帰宅。走行距離は377kmだった。