フォトブックを作った
2001年にデジタルカメラを使い始めて以来、アルバム作りという面倒くさい作業から解放され、写真はコンピューターの画面上で見るものになった。
たまに写真を印刷することがあっても、それは人に渡すためのものであって、物理的な写真を自分で保管することはなかった。フィルムカメラを併用していた時期も、DPEに出しても現像のみでプリントはせず、スキャンデータをCD-ROMに出力してもらっていた。とにかく、プリントがたまるのが嫌だった。
しかしここ数年、趣味としての写真はそれでいいのか?という疑問を感じるようになった。あるとき、友達が旅行の写真をフォトブックにまとめているのを見せてもらった。なかなか良い感じで、興味を持った。よし、今年中に1冊フォトブックを作ってやろう!
……という目標を諦めかけていた年末、一念発起して作成したフォトブックがついに届いた。
なぜ作るのが遅れたかといえば、フォトブックのサービスが多すぎてどれを選べば良いのか迷ってしまったからだった。各社、Webサイトでサービスをアピールしているけれども、いかんせん仕上がりに関しては、現物を見ないことには比較できない。手元に現物がない以上、仕上がりは想像するしかない。
あれこれ悩んだ末、もう作ってみるしか!と選んだのがPhotoback。Webサイトの印象がオシャレで、なんとなく期待できそうな雰囲気を感じたから、勘で。
去年の夏に行った屋久島の写真をまとめてみた。サイズは色々と選べるが、今回は文庫本サイズを選んだ。雨の中、ずーっと防水カメラで撮っていたので、あまり画質が良くない写真があった。小さめにすればアラが出ないだろうという作戦。
60ページ弱あるが、思ったより薄かった。下の方は帯になっていて、外すと雰囲気が変わる。
ない方が良いかな…
編集はブラウザベースのWebアプリで行う。写真を一括してアップロードし、本の形に応じたレイアウトをページごとに選択して、写真をはめ込んでいく。キャプションのスペースを広く取ることもできるので、文章中心の旅行記なんかも作れそうだ。
肝心の画質は、期待したほどではなかった。紙の凹凸のせいでディテールがよく見えない。写真用の光沢紙じゃない以上、これが限界だろう。グラビア印刷のフォトブックとか、無理かな…
あと、Webアプリ上でトリミングしたら、若干ずれて印刷されてしまった写真があった。厳密なトリミングは難しそうだ。おおらかな気持ちで指定しないと。
今回わかったことは、フォトブックは「写真鑑賞」の手段としては使えない、ということ。画質はプリントに遠く及ばない。しかし、写真を派生的に活用する遊びとしては、なかなか面白い。単に写真を貼っただけのアルバムではなく、凝ったストーリー仕立てのアルバムを簡単に作れる。
大量の写真はフォトブックに整理し、お気に入りの写真だけ、引き延ばしてプリントする。今後はこれで行こうかな。