コウノトリ

2月15日の続き。

出石蕎麦を食べながら、iPhoneで付近の見どころを調べていると、「コウノトリの郷公園」というのを見つけた。そういえば、コウノトリの繁殖に取り組んでいる地域のニュースを見たことがあるけど、このあたりだったのか。コウノトリそのものを見られるのかわからないけど、近そうだから行ってみよう。

しかし、Googleマップ上では近くに見えた「コウノトリの郷公園」は、けっこう遠かった。都会と田舎では地図の縮尺が違う…。出石から30分近くかかった。

コウノトリの郷公園」は、低い里山に囲まれた谷あいの水田地帯にあった。田んぼはすっかり雪に覆われていたが、春になれば水が張られて田植えが始まり、清々しい風景が楽しめそうだった。もちろん、野鳥にとって貴重なえさ場になるのは間違いない。

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里山の麓に資料館があり、その裏手の沢沿いに、コウノトリの公開飼育場があった。 

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おお、いるいる、コウノトリだ!

カメラを忘れてきたことを後悔した。iPhoneのカメラでは豆粒にしか写らないが、実物のコウノトリはすごく大きくて(翼を広げた幅は2m)、美しい。ほんの150年前まで、日本の田舎ではこんな大きな鳥がわさわさと田んぼに群れていたのだ。かつての日本の自然は、本当に豊かだったんだなと思う。

静止画では上手く撮れなかったので、動画を貼っておく。

 

運良く、ちょうどエサやりの時間だった。飼育員のおじさんと比較すると、大きさがわかる。 

この囲いの中にいる鳥は、観察用に風切り羽根を切って飛べなくしてある(1年で生え替わるので問題ないらしい)。でもエサの時間になると、放鳥されているコウノトリも飛んでくる。見たところ、4〜5羽は外から飛来してきていた。北から渡ってきた野生のコウノトリが来ることがあるらしい。

雪景色の中のコウノトリ。フォトジェニックな光景なのに、意外とフォトグラファーは少なかった。地元の保存会らしき人たちが数人、大砲のようなズームレンズで撮影していた。こういう被写体を目の当たりにすると、大きなカメラが欲しくなるなぁ…

 帰りはまた長いドライブになる。後ろ髪を引かれる思いで、帰途についた。