メニエ〜ル

メニエール病になってしまった。いや、正確に言えば「再発した」ということだろう。

最初に耳がおかしくなったのは、2003年だったか2004年だったか。ある日突然、左耳がふさがったように聞こえにくくなって、近所の耳鼻科医院に行ったら「突発性難聴」と診断された。

無理やり仕事を休んでステロイド剤の服用を続けた結果、左耳の聴力は無事に回復した。しかし、先生からは再発するかもと言われていた。

以来、継続的に診察を受け、薬を飲み続けていたが、2013年の夏と冬にまた耳が聞こえづらくなった。2回とも、数日間ステロイド剤を服用しただけで聴力は回復した。

東京から阪神間に引っ越した2014年以降、そういう症状は現れなくなった。ただ、今思えば2015年の後半あたりから、ときどき耳鳴りや聞こえの悪さを感じていたような気がする。今年2月になって、花粉症の症状が現れ始めると、明らかに聞こえが悪い日があって、気になっていた。

備忘録代わりに、症状の推移を書いてみる。

 

2/16

朝起きると明らかな異常を感じた。左耳にフタをしたような聞こえづらさと耳鳴り。また来たなと覚悟を決め、仕事が終わってから近所の耳鼻科医院に行くことにした。午前中、仕事していたら気持ち悪くなってきた。めまいがあるようだ。会社に連絡して午後休にしてもらった。

今回受診した耳鼻科医院の若い医師は、「軽いメニエール病」との診断だった。聴力検査で、左右の聴力差があまりなかったからだ。めまいがあるということで、めまい止めの薬も出された。

薬の内容:

 

2/22

薬がなくなったので、また耳鼻科医院へ。症状はあまり変わらない。相変わらず聞こえづらいし、めまいがするし、耳鳴りもする。聴力検査してみると、前回よりも左の聴力が下がっていた。医師は、症状に波があるので前回は差が出なかったのでしょう、と言っていた。とりあえず改善が見られないのは確かなので、漢方薬が追加された。

追加された薬:

  • ツムラ苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)エキス顆粒←めまいに効く

ステロイド剤について聞いてみると、その医院ではもっと重い症状が出ない限り使わないとのこと。詳しいことは聞かなかったが、リスクがあるという意味だろう。

東京の医者が間違っていたのか、正しかったのか、よくわからない。ステロイド剤の効果は絶大だったが、こうして再発してしまった。ステロイド剤を使わずに治せば良かったのか。よくわからない。わからないなら、さっさとステロイド剤使って治してくれとも思う。

 

 2/25

少し良くなった。聞こえは回復したように感じる。断続的な耳鳴りと、軽いめまいは残っている。

 

2/29

耳鼻科医院へ。聴力検査の結果、聴力の左右差はほぼなくなっていた。同じ薬を継続。

 

3/3

朝から調子が悪い。左耳が聞こえづらく、耳鳴りがひどい。

 

3/4

前日とは打って変わって調子が良い。この症状の変動がなぜ起こるのか、原因がさっぱりわからない。毎日の生活にそれほど変化があるわけではないのに。今のところ、1日ごとに症状が変わる。

 

3/7

耳鼻科医院へ。まだ聴力の左右差がある。症状を安定させるために、メニレットの量を1回30g→40gに増やした。一方で、メリスロン錠の服用を終了。

 

3/8

なぜだか調子が悪い。耳鳴り大。

 

3/14

寝る間際になって重低音の耳鳴り発生。ぶおんぶおんと脈打つ音。

 

3/15

前日から異様に仕事が忙しかったが、それほど症状の悪化は見られず。夕方、耳鼻科医院へ。また同じ薬を2週間続けることになった。夜、軽い耳鳴り。

 

症状が出始めてから、今日でちょうど1か月。だいぶ良くなってきたものの、まだ全快とは言えない。この病気は運動禁止なのがつらいところだ。まぁ、どっちにしろヒザがあれなのでジョギングとかできないけど、水泳ぐらいはやりたいなぁ。

『羆嵐』

ヒグマの恐ろしさを克明に描いた傑作として知られる、この長編ドキュメンタリー。以前本屋で見かけたときに買っていたのだが、積んだままになっていた。ネットでは「ものすごく怖い」と評判だったこともあり、なかなか気軽に読み出せなかった。

先日、NHK BSで、知床を取り上げた番組の再放送を見た。ヒグマがたくさん出てきた。極寒の地で痩せた土地を切り開き、生き続けてきた開拓農家の人々も。そろそろ、読むべきか。と思って、おもむろに読み始めた。

30分後。胃の底のあたりが痺れてくるような恐怖を感じた。日本海側の手塩山麓、真冬の夜。極寒の闇の中から、巨大な獣が襲ってくる……

 

十数年前の夏、1人で北海道をバイクで旅行していたとき、色丹半島の寂れたキャンプ場にテントを張った。自分以外には誰もいない。

寂しいけど、気楽だから良いか。と思っていたら、後から地元の人たちのグループがキャンプにやってきた。小さなテントの側でぼんやりしている自分をバーベキューに誘ってくれたのだが、「こんなところに1人で寝とったらクマに食われるぞ」と、呆れ顔で言われた。

それから何年も経ってから、上野動物園で本物のヒグマを見た。予想以上の巨大さに戦慄した。確かに死ぬわ。あの旅の前に、この本を読んでおくべきだったな。

 

実際の事件を描いた作品だが、物語として、とても面白く読めた。ヒグマの残忍さに恐れおののく村人たちと、自分の土地を守るために恐怖と立ち向かう区長と、伝説的なヒグマ撃ちでありながら素行不良で村八分にされた老猟師と……実写映画にしたら面白いだろうと、読みながら何度も想像した。

それにしても、ヒグマ猟は1人で行うというのは本当だろうか。現代のヒグマ撃ちはどんな方法を使っているのかと思って検索してみたが、ヒグマ専門の猟師なぞ、もういないようだ。

www.j-cast.com

初弾でヒグマの急所に当てないと、逆襲されて死ぬのがヒグマ猟。しかも当時(大正4

年)の銃は精度が低く、作中の猟師は10メートル以内に近づかないと当たらないと言っている。クマに気配を悟られないように1人で行動し、何日もかけて追い続け、風下から至近距離まで忍び寄って一撃で仕留める。なんというストイックな狩猟。

 

最近、狩猟の本をいくつか読んでいる。魚釣りすらしない自分が実践することはこの先もないだろうけど、ヒトと自然がフィジカルにぶつかる行為は、とても興味深く感じる。


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まだまだ

2/10。前十字靱帯再建手術、術後5か月目の診察を受けた。前回の診察で、膝の伸びと膝蓋骨の動きがいまいちだと言われたので、仕事の合間にこまめに膝を伸ばし、膝の皿をマッサージしていた。休日には、なるべく歩いた。おかげで、今回は「前より良くなった」とお褒めの言葉をいただくことができた。

先月からジョギングの許可が出たので、ジムのトラックで少し走ってみたのだけど、5分も走ってないのに膝蓋腱のあたりが痛くなる。ちょっとショックだったので先生に言ってみたら、まだ脚の筋力が足りてないから、と返された。見た目では、左脚と遜色ない太さになっているのだが。

「10代20代の若い人とは違うんだから、仕方ない。1年かけて、走れるようになったらええやないの」と言われた。10代なら4か月。40代なら1年。60代なら2年……らしい。

ジョギングできるのは、まだまだ先か。

 

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こちらは、先日久しぶりに立ち寄った神戸の中古レコード屋。自分が中学生のときにはもうあったから、歴史長いお店のはず。いつまで残るかなぁ。

Androidの作法

iPhoneiOSと似ているようで似てない、Android OS。初めてなので「作法」がさっぱりわからず、ガイド本を買ってしまった。

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Androidは、iOSよりも「PC」に近いように思える。というかiOSが独自なのだろう。AndroidがデスクトップOSの延長線上にある一方で、iOSスマートフォンのために新しく創造されたシステムという感じ。

Androidは外部メモリにデータを移動できたり、ウィジェットがあったりして、デスクトップOSに慣れた自分としては使いやすい。ガイド本を一通り読み、設定をいじくり回しているうちに、だいたい把握できた。そのうちUIのカスタマイズもやってみようと思う。

今日は街に出て、カメラの写り具合を試してみた。

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1300万画素だが、極小レンズなので、まぁこんなものかな。シャッター音がiPhoneより小さく、気楽に使えるのは○。

ただ、Macとの相性は良くない。iPhoneならMacとつないだだけで写真を取り込んでくれるが、Androidはつないでもファイルの認識すらしてくれないので、Android File TransferというソフトをMacに入れてファイルを転送してやる必要がある。手間が増えた。

まぁ、Googleフォトを導入しているので、自動的に同期してクラウドにバックアップしてくれるのだけど。ローカルにバックアップがないと、なんとなく不安。

そのうち、写真の管理もWindows機に移行するかなぁ……

結論→Y!mobileにNMP

携帯電話の費用を抑えつつ、新しいスマートフォンに乗り換える計画。さんざん悩んだ末に出した結論は、「Y!mobileにMNPする」だった。

当初は、Y!mobileを敬遠していた。MNPと新規契約に適用される「基本料金1000円引き」特典が、Softbank→Y!moblieのMNPだと適用されないから。そこがどうしても納得できなかった。

しかし、

  • 比較的安い基本料金
  • 10分以内の通話が無料
  • 意外と広いカバーエリア

が決め手になった。

docomoの電波を借りている格安SIM会社よりは料金が高くなるものの、キャリアよりは安い。それにキャリア直営の通信会社ということで、なんとなく安心感がある。何より、10分以内の通話が無料というのは大きい(オプション料金も不要)。友達とのやりとりはメールやメッセージングサービスで事足りるとはいえ、何かと電話する機会はある。東京の会社に電話することも、よくある。そういうとき、電話料金を気にする必要がないのは助かる(10分以内にしないといけないが)。

カバーエリアも、数年前と比べるとだいぶ充実してきたので、普通に使う限りは大丈夫そうだ。

そして最後の一押しとなったのが、

  • 実質○○円端末

Y!mobileはSIMカードのみの契約が可能なので、最初は別途SIMフリー機を用意するつもりだった。しかし一応、店員に503HW(Huawei P8 lite)の価格を聞いてみた。なぜか店員は口頭では教えてくれず、紙に見積もりを5秒で書いてスッと出してきた。その価格、「実質○○円」(念のため伏せ字)。低価格ながら、ネットではそこそこ評価されている端末だ。それが○○円……

 

初めてのAndroid端末、薄く、軽く、なかなか気に入っている。

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携帯電話見直し

自分がiPhoneを使うようになって、もうすぐ丸5年になる。3GS→4S→5Sと、三世代使い続けてきて、次も6Sに乗り換えるつもりだった。でも、2年契約の終わりを迎えると、それでいいのか?という迷いが出てきた。

この正月に会った大学生の甥っ子も、最新モデルのGalaxyに乗り換えていた。アップル製品が大好きで、いつも最新のiPhoneを使っていた彼が。

アップル独占のiPhoneよりも、有象無象のアジアンメーカーがしのぎを削るAndroidの世界の方が活発で面白そうに見えてきた。iOSインターフェイスも飽きてきたし、Androidも、良いかもしれない。

ただ、自分の使い方を考えてみると、それほど高性能のスマートフォンはいらない気がしてきた。使うアプリは、カメラ、SNS、Webブラウザー、音楽プレーヤー、たまにナビゲーション。ゲームなぞ、何年も起動すらしていない。

そこで、格安SIMとSIMフリースマートフォンの組み合わせを考え始めた。メリットは、

  • 基本料金が大手キャリアよりも圧倒的に安い。
  • 2年契約の縛りがない。
  • 安価なミドルエンド・ローエンドの端末を利用できる。

デメリットは、

  • 通話料金が高い(無料通話がない)。
  • ネットワークが混雑するとすぐに通信速度が制限される。
  • サポートサービスが手薄(端末の保証がない、リアル店舗がない)。

自分的にネックになるのは、通話料金か。料金自体はキャリアと変わらないのだけど、キャリアは5分以内の通話を無料にする施策を行っているので、そこで差がつく。月の通話時間が1時間を超えると、キャリア契約の方が安くなる、とのこと(ヨドバシ店員談)。

でも、考えてみると現状のSoftbank契約も無料通話を付けてなかった。安くはならないが、少なくとも現状より高くなることはない。

あとは、サポート。端末が壊れてもSIM会社は何もしてくれないので、端末メーカーのサポートに頼る必要がある。これは、サポートがしっかりした端末メーカーを選べばよさそうだ。販売店で保証を付けている場合もある。ただ、修理に出しても代替機は貸してもらえないから自分で用意しないといけないだろう。

いろいろ考えてみたが、格安SIMで十分行けそうな気がしてきた。しかし、大手キャリアの信頼感も否定しきれない。全国にリアル店舗があって手厚いサポートが受けられる安心感は、簡単には捨てられない。

しばらく悩みそうだ……

新しき年

大晦日の夜は友人宅に8人ほど集まって宴会。懐かしい顔もあれば、初対面の人もいて。平均年齢40歳。紅白を見ながら鍋をつつき、新年を迎えた後も、宴はエンドレスで続く。

夜明け前、空が白み始めたころ、久しぶりの完徹で死にそうになりながらクルマを出して(しらふのメンバーが自分ともうひとりの2人しかいなかった)、雪の積もった坂道でずるずる滑るクルマを必死に運転し、高台の公園へ。ぎりぎり、初日の出に間に合った。

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今年が良き年でありますように。