「梅佳代展 UMEKAYO」

かつて荒木経惟に影響されてスナップ写真に凝っていた時期もある自分だが、この人のスナップは異次元の世界を見ている気がした。「見たままに撮る」を実践できる人は、そうはいない。ほとんど動物的な感覚なのだと思う。面白い・興味深い・美しい、それを感じた瞬間にシャッターを切っているのが伝わってくる。生々しい瞬間ばかりが切り取られている。

あと、被写体となる人々との関係性。コミュニケーションの起点・過程・結果としての写真が、ばーんとそこに展示されていた。被写体と関係を持たない写真家も美しい写真を撮るけど、子供・若者・老人・犬、何にでも関係性を築いて作品にしてしまう力強さには惹かれた。

自分にしては珍しく、展覧会のあとに写真集を買った。このサイズとカタチが気に入って。

 

f:id:charlie22:20130429182935j:plain